10年06月26日 第110回 超初心者のための「商品撮影の実演」&「Adobe Illustrator」

今回も自己紹介からスタート。今回は初心者のための商品撮影講座という事で、普段とは違いカメラマン以外の新規の方々もいらしてました。

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■『デジタルカメラ初級編」 講師:HIROSHI

・露出について
絞り、シャッタースピード、ISO感度 の三つによりCCD(フィルム)にあたる光の量をコントロールします。

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・絞り
被写界深度のコントロールを行います。
解放に近づくにつれ被写界深度は浅く(ピントが手前奥ともにぼけてきます)なります。その反対に絞り込むと被写界深度は深く(ピントが手前奥にきやすくなる)なります。

・シャッタースピード
これは分かりやすいかもしれません。よく滝の写真などで水が流れているように見える写真があります。あれはシャッタースピードをおそく撮影しており、速くすると水の流れは止まります。

・ISO感度
感度を高く(光を良く受けるように)するとノイズが発生しやすくなります。ただ表現としてはノイズが多くても良い場合や、暗い場所など環境によっては感度を上げて撮影します。

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・レンズと焦点距離
35ミリ換算で50ミリが標準レンズ、それ以下が広角、以上になると望遠。これはCCD(フィルム)の対角線の長さにより決定されます。また被写体を同じ大きさに移るように撮影をしても広角で撮れば背景は広く写り、望遠で撮れば狭くなります。

・ホワイトバランス
ホワイトバランスは撮影する環境に合わせて設定します。太陽マーク、日陰、蛍光灯、電球、プリセットなどいろいろありますので試してみましょう。

■『写真講座 実践編』講師:村田成人

箱を使用し立体感を表現

トップライト、メインライト、サブライトをまず確定します。
今回は左側をメインに、右側シャドウをサブライトに。

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・光のバランス・ライトの距離角度でライティング
まずは3つのライトの光量を均等にするところからスタート。
同じ距離感において撮影をしてみましょう。箱の三面が均等な明るさになり立体感がありません。
ではカメラから見た目でライティングを始めます。シャドウ側はもちろん暗くしていきたいので距離をとり角度を変えていきます。
トップライトも少し距離をとっていきます。撮影してみると三面の明るさが異なり箱に立体感が出てきました。

 ここでトップライトでテストをしてみます。今の状態でメーターでトップの光量を量ってみます、次に、トップライトをカメラ側に振ってメーターでの光量測定結果は同じにします。目で見ても明らかなように撮影をしてみると天面がハレてしまいました。
光量を同じにしても角度によって写り方が全然違うのですね。距離や角度によって表現していくのがライティングです。

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・光の質
次は光の質について。先ほどのはこの写真を見てみるとかたい光です(コントラストが高い状態)。
では先ほどのライトのそれぞれの前にトーレーシングペーパーを入れていきます。柔らかい光になりました。トーレーシングペーパーを挟んだり、バウンス光にしたりと光の質をコントロールしていきます。

■『RAWデータ』講師:塚本 和成

RAWデータはカメラ内で処理を行っていないデータです。つまりRAWデータを扱う場合はネガフィルムから現像作業にあたる部分をコンピュータで行います。

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最大のメリットは最小限の画像劣化で撮影後に露出のズレやホワイトバランスのズレを調整出来ます。またトーンジャンプを起こさず、快調を残したまま、画像処理を行えます。

カメラマンは撮影時はRAWで撮影しています。また、ホワイトバランスを現像時に調整する事を前提にチャートを写し込んだりします。

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■『イラストレータ』講師:篠田 隆浩

今回はカメラマンが写真データを入れてDMをつくるといういう前提で基本の話を行いました。

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まずは、ファイル → 新規で開く所からスタート。とりあえずA4サイズで新規で作成しました。途中でサイズは変換出来るのでしょうか?という質問も出ました。変換は出来るとの事です。
また、ファインダーから画像データなどドラック アンド ドロップでイラストレータで配置出来るようです。
ガイドライン トリムマークでのトンボの付け方を学びました。フルカラー印刷は4色の版を重ねて印刷するため、トンボという印で位置を合わせています。裁断をする時もこのトンボの位置で紙を裁断しています。

塗りたしの事や、アウトライン化の事など、まだまだ実際に作業をしながら基本を学んで行き、カメラマンもちょっとしたDM作成や、名刺作成を行えるようになりたいものです。

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