12月, 2009

09年11月28日 第104回 「2055ってどうよ?」

第1部

まずは、電塾運営委員であり、株式会社2055の代表でもある、村田さんによる”2055ってどうよ?”からスタート。2055の立ち上げてきた数々の事業を年表形式で紹介。
新事業『+R』『+3』『+M』を立ち上げた2055。
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Webリニューアルしておりますので、詳細は下記アドレスへ。
http://www.2055.jp/

次に株式会社2055の新事業部『+M』の藤田さん。
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スチールフォトグラファーが疑問に思うような事を解説。
フレームとフィールドについて。フレーム=1枚の絵は奇数と偶数の2枚の絵(フィールド)で構成されています。
日本のテレビ放送はこのインターレースで毎秒30フレームで放送されています。(正確には29.97)
1枚の完成された絵で記録する方式をプログレッシブ記録と言います。
その他、圧縮方式 HDVでのMPEG-2 や AVCHDでのMPEG-4/H.264の解説などを行いました。
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また、5D Mark2で撮影し、AppleProRes422にエンコードするところを実演。

続いて、新事業部『+3』の田中さんによるセミナー。
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2055のDMの作成行程をつかって解説。
DMはF1のCGを使用しました。
 http://www.2055plus.com/3/works/assignment/index.html 
まずは人物を撮影。そのときにライティング、カメラから人物の距離、レンズmmをメモ。
その次は創ったCG(F1)を仮想空間内でライティング。そこは仮想空間内とはいえカメラマンのライティング技術がそのまま生かされてきます。
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その後は普通の撮影後の合成と同じくレタッチャーによる合成。
カメラマンの活躍の場はスタジオ内だけでなく仮想空間内にまで広がっていきそうです。

第2部

リアルメイクとデジタルメイク。司会は運営委員の菅さん。レタッチは篠田さん。メイクは駒井さん。

まずはモデルをノーメイクで撮影。そのデータをレタッチャーに渡し、肌の荒れ赤みなどを処理していきます。
ここで、篠田さんのアドバイス。人の肌を処理する場合フォルダを分けて 色の処理と凹凸の処理を分けて行う方が効率的との事。
その間に実際に駒井さんがモデルをメイク。巧みに色を使い分けハイライトをいれ鼻筋を高く見せたり、頬をスマートに見せたりと。
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肌のベースメイクが出来た段階で撮影を行い、データ処理画像と比較。
また、各段階ごとに撮影を行い比較しました。
実際のメイクはやはりすごい。それでいてデータの処理だけの物も良いんです。
当たり前の事ですが、どちらが良いのかと比べて対決するのではなく、実際のメイク+レタッチでよりよい物が生まれてくるんだという事を実感しました。
また痛感したのが、メイクに疎い私たちにとっては何が流行っているのかがわからないという事。
カメラマン・レッタチャーは基本のメイクのあり方をわかっていないのが現実でした。

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電塾。もちろんデジタルの勉強会です。ですが良い物を創るにはアナログ・リアルの知識を増やして行く事が必要不可欠。
3DCGではリアルのライティング知識。モデルのレタッチでは流行りなどメイクの知識。
何事も勉強ですね。