3月, 2010

10年03月27日 第107回 「デジタル撮影ベーシック講座」

107回関西電塾は 株式会社電画 阿部 充夫氏(日本写真学会会員、長岡造形大学 非常勤講師 写真映像技術担当、東京藝術大学美術学部絵画科大学院非常勤講師) によるデジタル撮影ベーシック講座。
10_0327_01.jpg

いつも通り、自己紹介からスタート。関西電塾は参加者全員が発言でき、皆でつくりあげるセミナーを目指しています。今回はベーシック講座という事もあり、初参加の方も数名いらっしゃいました。

まず基礎講座の前に、Adobe製品のお話から。Photoshop、Lightroom が相対的で画像表示しているのに対し、Bridgeは知覚的で表示しているとの事。キャッシュと環境をリセットするとBridgeも相対的で表示するようです。皆様も是非確認してみて下さい。
その後、撮影時の便利アイテムの紹介を少し。デジタル水準器と直角をレーザーで測る機械(施工のときに使用するような道具)。商撮時、商品に対してレンズ面が真正面にくる必要がある時に活躍しそうです。

さて、ではここからが基礎講座。
・コンピュータの電源
 コンピュータを使用する際は、特に仕事で利用している物に関してはアース付きのコンセントにしましょう。また、停電時に備えUPS(無停電電源装置)を設置します。UPSとは入力電源に停電などの異常が発生しても一定時間は停電することなく電力を供給し続ける電源装置の事です。その一定時間内に安全にコンピュータを終了させましょう。

10_0327_03.jpg

・データはすぐにバックアップを。
 まずは、ハードディスクは壊れるものであるという事を認識しましょう。パソコンのハードにデータを入れているから大丈夫というものではありません。ハードディスクは熱に弱く、電源の入り切り時に故障発生率は多くなります。冷却する環境と、電源の入り切りを不要に繰り返さない事が大切です。データはハード容量の80%にとどめておく事が重要なようです。

また、カードのデータはすぐにバックアップをとり、リーダーにつないだままカードのデータを直接見ない事。カードのフォーマットは使用するカメラでする事。
どこのスタジオでもデータの管理トラブルはつきものです。初心にかえりデータのバックアップ体制を考え直すのに良い機会になったのではないでしょうか。必要なデータを捨ててゴミ箱を空にしてしまったなど、人的なミスもあるかと思われます。これはバックアップをとる前に起こってしまう可能性がある単純な人的ミスで、ハードディスクの故障やバックアップ体制の問題ではありません。不要なデータもすべて予備フォルダに入れる、または、ゴミ箱を空にするのは撮影中には決して行わないなど、各自のルール決めも必要だと感じました。

10_0327_04.jpg

・ファイル名の付け方。
ファイル名には英文字8文字 + 拡張子が一番適しているようです。それ以上つけるにしても英文字~16文字 + 拡張子までが良いとの事です。
半角のスペースは利用しては行けません、また ¥ ・ / ; : * ? ” 〈 〉なども使用不可です。

その後、撮影デモになりました。ライトが一頭しかない環境で多頭ライティングにする方法です。
フロント、トップ、逆光など一頭を使い回し、必要な合成用カットを撮影していき、後ほど合成。ライトがどうしても足りない環境時などに役立ちそうです。

10_0327_02.jpg

 その他、ホワイトバランスの話、モアレチャートの使用方など。
基礎講座にしては難しいお話もありましたが、有意義なセミナーになりました。

第107回関西電塾

< このセミナーは終了しました。>
デジタル撮影ベーシック講座」
3/27(土)@株式会社2055 13:00〜
講師 :
株式会社画 阿部 充夫

2010_3.jpg

今回の関西はここぞとばかり、デジタル撮影ベーシック講座。
撮影デモはもちろん本当のベーシック講座。
今更聞けない、初歩のCMS、ファイル名に使ってはいけない文字、バックアップの仕方、等々。
知っているようで、知らなかった情報をすべて公開します!

13:00~【受付】

13:30~13:45【自己紹介】

13:45~17:00【デジタル撮影ベーシック講座】
■阿部式デジタル撮影術

株式会社画 阿部 充夫氏

日本写真学会会員
長岡造形大学 非常勤講師 写真映像技術担当
東京藝術大学美術学部絵画科大学院非常勤講師