最近、何かと良く耳にするビジュアライゼーション。でも3Dってどうなの??
そんな疑問を解消するセミナーとなりました。
講師は関西電塾運営委員 篠田隆浩氏。
3DCGが身近になってきました。映画、TVCM、ポスターなど様々な場面で活用されてきています。その背景にはソフトウェアの低価格化や、PCスペックの向上があるようです。
■なぜ3DCGなのか
メリット
1. 実際に現物がなくても撮影(画像)ができる。時間やコストの削減につながり、企画段階から画像化が可能。
2. 形状や質感などのデータ汎用性が高い。
3. 実際には困難なライティングやカメラワークが可能。
4. 解像度に依存しない為、様々な媒体(ex.大判)への使用が可能。
デメリット
1. コンピュータにかなりのスペックが要求されるのでかなりの頻度の投資が必要となる。
2. 受注時に事細かくクライアントと約束事を決めておく必要がある。それゆえ営業担当者にそれなりの知識が必要。
3. 最終はコンピュータで計算する為、時間が読みにくい。
■3DCGの概念を知ろう
2DのX軸、Y軸に加え奥行きを表すZ軸がある。
■3DCGのフローワーク
・ モデリング:3次元空間に形状をつくる作業。多くの場合ポリゴンと呼ばれる多角形の集合。
・ マテリアル質感設定:モデリングが完成してもオブジェクトには何の質感もついていない。質感を与える作業。
・ カメラワークライティング
・ レンダリング:構築したシーンを描画計算する事。
・ フィニッシュ作業:photoshop、AfterEffectsなどでの作業。
■3DCGのソフト紹介
3ds Max・MAYA・Softimage・Lightwave・Cinema4D・modo
特化したソフト
・ Z Brush:オブジェクトにスカルプト(彫刻)という独特の手法があり。映画、ゲーム業界ではほぼ標準。
・ Rhinoceros:汎用性に長ける3DCGソフト。
・ 3COAT:モデリングとテクスチャーを描く事に特化。
・ Vue:3DCG景観シュミレーター
・ Blender:オープンソースのフリーウェア
■がっつりモデリング!
モデルを構成する平面と曲面
ポリゴン:多角形の集合体
四角ポリゴンと三角ポリゴンがあり、四角ポリゴンで制作しておいた方が後々トラブルは少ないようです。
3次元空間いかに効率よく面を作っていくかがポイント。角のないスムーズな曲面を表現するには多くのポリゴンを必要とするが、多すぎるとデータが重くなり非効率になる。そこで、必要なところのみポリゴンを細かくする事をサブディビジョンサーフィスと言うようです。
NURBS(ナーブス):数式によって曲面を表現
数学的に正確な円、球、曲面を表現出来る。
CADなど、正確さを要求される工業製品の設計に使われる事が多い。
■ めっちゃマテリアル
オブジェクトの色、材質(マテリアル)を定義するための機能をシェイダーと呼ぶ。
実演も交え、また質問も飛び交い和やかに講義は進みました。関西電塾は皆で学んで行く場所です。講義中でも質問をどんどんいただければ、より良い講義になると思います。是非、積極的なご参加をお待ちしております。