11年01月22日 第116回 「2011年を展望する」

第116回関西電塾は、毎年恒例、早川塾長による「2011年を展望する」です。
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まずは昨年の広告業界全体のお話からスタートしました。
言わずもがな、年々総広告費は減少傾向とのこと。こればっかりはどうしようもありません。。。
参加者の冒頭の挨拶でも、やはり仕事が少なくなってきている、とのコメントもありました。
ただ、Appleは成長を続けています。時価総額はMSを抜き全米2位(IT業界では首位に!)、決算は過去最高に達しました。

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不景気な話ばかりですが、塾長からは大切な一言がありました。
「暇な今のタイミングに何をするか、が一番大事。私(早川塾長)にも仕事の全くない時期が当然あったが、私はそのタイミングを「勉強できる時間を神様が与えてくれた!」と捉え、その時期に借金をしてまでデジタル機材を揃え、勉強した。その結果が今の地位に繋がっている。」
今のこのタイミングをどう捉えるか、が本当に大切だと実感しました。

後半戦は塾長のライフワークである「高精細画像記録」編です。

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最大5億万画素もある超高精細画像。1画像で何ギガもあるような写真です。
塾長も「過去の技術の集大成、私はこの撮影をするために存在する!」と言わしめる写真です。
年々破壊されていく文化財。こういった写真は研究者にとっては泣いて喜ぶようなものだそうです。

「撮ったものを見せて、見た人が泣くほど喜ぶ。感謝される。これがフォトグラファーとしてあるべき姿。」
「失われていく文化財、と言うのは大きな間違い。現実は【破壊されていく文化財】というのが正しい。」
「高精細画像記録」編でもっとも印象に残った言葉です。

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質問タイムでは裏話もあり、懇親会では参加者の方々との談笑もありの充実したセミナーとなりました。
今回、塾長がしきりに口にしていた言葉があります。
「感謝の気持ちを忘れないでいること。生きていることに感謝しなさい!」
「感謝の気持ちだけではダメ。きちんとそれを行動に移すこと!その気持ちがあれば、どんな不景気でも乗り越えていける。」
塾長だからこそ、非常に含蓄のある言葉です。

今年も関西電塾をよろしくお願いします。

第116回関西電塾

< このセミナーは終了しました。>

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受付 13:00~

13:30~13:45  ■【自己紹介】

13:45~17:00  ■【2011年を展望する】

【講師】 電塾塾長 早川廣行

■日 時: 1月22日(受付13:00~)

■会費:一般 5,000円電塾/APA/JPS/WA 各会員 3,000円学生 1,000円
電塾の会員登録は無料です、この機会に是非登録してください。
http://i-digital.jp/kansai_denjuku/04/

■場所:株式会社 2055
東大阪市中新開2-8-8 072-963-2055
http://www.2055.jp/access/

 

10年11月27日 第115回 電子書籍が世の中をどう変えるか?

第115回関西電塾は、おなじみマスター郡司こと日本印刷技術協会/MD研究会マスターの郡司 秀明さんです。何かと話題の電子書籍、いったい紙媒体はどこへ行ってしまうのか?結局電子書籍ってどうなの?というお話です。

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まずは郡司さんの幼少時代のエピソードからスタートです。さすがの話術で聞いている人を飽きさせません。そうこうしている内にいつのまにか話題は電子書籍の話へ。写植時代が終わりDTPの時代へ。そして電子書籍の時代へ突入。

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といいつつも、具体的に書けない内容が多いんです笑。それがマスター群司セミナーの面白い所だったりします。某新聞社や某出版社、某カメラメーカーや韓国の大手家電メーカーのお話など……。やはり業界の最前線の方だけあって、お話に信憑性があって納得!なことばかりです。お聞きになりたい方は是非次回ご参加下さい。

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説明にも熱が入ります。

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郡司さんも時折ipadを手にしながら解説しています。

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受講者の方も手元にはipad。

今は色々なデバイスが販売されていますが、電子書籍デバイスとしてはやはり圧倒的に「スマートフォン」だそうです。ビジネス観点で考えるとdocomoの「Galaxy S」、softbankの「iPhone」が有利。auはまだまだ(今の段階では)未知数なようです。
関東の方では今やどこを見渡してもiPhone。特に若いOLに多いみたいです。

最後に郡司さんがおっしゃったのは、「今から勉強するなら絶対にxml!」ということです。
ちょうど今がDTPから電子書籍への過渡期です。
今から勉強しておけば、この先絶対に有利になることは間違いありません。

今回は本当に良いセミナーでした。
皆さん個々に危機感も感じつつ、非常に有益な情報ばかりで現状を認識するには盛りだくさんの4時間でした。

今回不参加の方は是非!次回の参加をお勧めします。

さて、本年のセミナーは今回で最後となりました。今年も一年ありがとうございました。
また来年、さらに進化する(予定の)関西電塾でお会いしましょう。

第115回関西電塾

< このセミナーは終了しました。>

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今月の関西電塾は、今業界で話題の「電子書籍」を取り上げます。
郡司氏による「電子書籍」セミナー、基本から応用まで、今の情報がわかります。

時代の流れにどの様に乗るか、乗らずに流されていくか
これからの時代、情報が命です。

受付 13:00~

13:30~13:45  ■【自己紹介】

13:45~17:00  ■【電子書籍が世の中をどう変えるか?】
-iPadの衝撃と電塾の生き残り-

【講師】 郡司 秀明

日本印刷技術協会/MD研究会マスター

1979 年千葉大学卒業後、大日本スクリーン製造株式会社入社。主として画像技術を担当し続け、DTP業界のカリスマとしてさまざまな技術開発等に貢献。
現在は社団法人 日本印刷技術協会研究調査部長として活躍している。

■日 時: 11月27日(受付13:00~)

■会費:一般 5,000円電塾/APA/JPS/WA 各会員 3,000円学生 1,000円
電塾の会員登録は無料です、この機会に是非登録してください。
http://i-digital.jp/kansai_denjuku/04/

■場所:株式会社 2055
東大阪市中新開2-8-8 072-963-2055
http://www.2055.jp/access/

 

第114回関西電塾

< このセミナーは終了しました。>

 

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映像制作のクオリティアップを目指して
CINEMA 4DとAftereffectsを使用した映像制作フロー

CINEMA 4D+AfterEffectsを使用した映像作例のワークフローとともに、その際に必要になってくる様々なポイントを細かく追っていきながら解説していきます。

一眼ムービーカメラで撮影した映像の扱い方色々

受付 13:00~

13:30~13:45  ■【自己紹介】

13:45~17:00  ■【映像制作のクオリティアップを目指して】

● CINEMA 4Dというソフトの特徴と、そのメリットとは?
● 様々なデータの種類と素材の扱いについて
● HDR(ハイダイナミックレンジ)と色深度について
● カメラと光学表現の活用
● 静止画から空間を作る「カメラプロジェクション」とは?
● Photoshopを使って、静止画レタッチの感覚で動画を扱う
● 60pで撮影した動画を超スローモーションで使用する
● 効果的なモーショントラッキングを行う

17:00〜  ■【懇親会】

【講師】 緒方 達郎氏

(情報がデジタルになり、世界がインターネットで繋がれるようになってからグラフィックの世界に入り、フリーランスのビジュアルデザイナーとして活動中。広告、プロモーション映像や演出映像のほかWebの制作まで総合的に行い、ネット上のコミュニティにおける作品の発表にも積極的に参加している。
また、日本初のユーザー参加型After Effectsハブサイトである「AEPProject」発足の中心となって企画と運営を行っている。その他、Adobeウェブサイトでの連載記事「HAPPY EFFECTINGRECIPE」執筆やAEP Project発のユーザーイベント「AEPNight」なども主催し、ソーシャルメディアの時代にどういったコラボレーションができるかを模索している。)

第113回関西電塾

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今月は、コマフォトの連載で人気の玉ちゃん、こと玉内氏。
いつものようにとてもわかりやすくライティングを教えて頂きます。
カメラマンはライティングを実践で覚えたので理論がわかっていなかったりします・・・。
その理論を教えてくれる、玉ちゃんです。

受付 13:00~

13:30~13:45  ■【自己紹介】

13:45~17:00  ■【玉ちゃんのライティング話】

最新クリップオンストロボ・ライティング ニコン、キヤノンのクリップオンストロボを用いたライティングテクニック解説、ちょっと便利なアクセサリー紹介、関西初公開(?)の情報も・・・

玉内公一 電塾運営委員

10年08月28日 第112回 3DCGの世界

最近、何かと良く耳にするビジュアライゼーション。でも3Dってどうなの??
そんな疑問を解消するセミナーとなりました。
講師は関西電塾運営委員 篠田隆浩氏。
 

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3DCGが身近になってきました。映画、TVCM、ポスターなど様々な場面で活用されてきています。その背景にはソフトウェアの低価格化や、PCスペックの向上があるようです。

■なぜ3DCGなのか

メリット
1. 実際に現物がなくても撮影(画像)ができる。時間やコストの削減につながり、企画段階から画像化が可能。

2. 形状や質感などのデータ汎用性が高い。

3. 実際には困難なライティングやカメラワークが可能。

4. 解像度に依存しない為、様々な媒体(ex.大判)への使用が可能。

デメリット
1. コンピュータにかなりのスペックが要求されるのでかなりの頻度の投資が必要となる。

2. 受注時に事細かくクライアントと約束事を決めておく必要がある。それゆえ営業担当者にそれなりの知識が必要。

3. 最終はコンピュータで計算する為、時間が読みにくい。

■3DCGの概念を知ろう
2DのX軸、Y軸に加え奥行きを表すZ軸がある。

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■3DCGのフローワーク

・ モデリング:3次元空間に形状をつくる作業。多くの場合ポリゴンと呼ばれる多角形の集合。

・ マテリアル質感設定:モデリングが完成してもオブジェクトには何の質感もついていない。質感を与える作業。

・ カメラワークライティング
・ レンダリング:構築したシーンを描画計算する事。

・ フィニッシュ作業:photoshop、AfterEffectsなどでの作業。

 ■3DCGのソフト紹介

3ds Max・MAYA・Softimage・Lightwave・Cinema4D・modo
特化したソフト

・ Z Brush:オブジェクトにスカルプト(彫刻)という独特の手法があり。映画、ゲーム業界ではほぼ標準。

・ Rhinoceros:汎用性に長ける3DCGソフト。

・ 3COAT:モデリングとテクスチャーを描く事に特化。
・ Vue:3DCG景観シュミレーター

・ Blender:オープンソースのフリーウェア

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■がっつりモデリング!

モデルを構成する平面と曲面
ポリゴン:多角形の集合体

四角ポリゴンと三角ポリゴンがあり、四角ポリゴンで制作しておいた方が後々トラブルは少ないようです。
 3次元空間いかに効率よく面を作っていくかがポイント。角のないスムーズな曲面を表現するには多くのポリゴンを必要とするが、多すぎるとデータが重くなり非効率になる。そこで、必要なところのみポリゴンを細かくする事をサブディビジョンサーフィスと言うようです。

NURBS(ナーブス):数式によって曲面を表現
数学的に正確な円、球、曲面を表現出来る。
CADなど、正確さを要求される工業製品の設計に使われる事が多い。

■ めっちゃマテリアル
オブジェクトの色、材質(マテリアル)を定義するための機能をシェイダーと呼ぶ。
 

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実演も交え、また質問も飛び交い和やかに講義は進みました。関西電塾は皆で学んで行く場所です。講義中でも質問をどんどんいただければ、より良い講義になると思います。是非、積極的なご参加をお待ちしております。

参加の申し込みについて

参加の申し込みは下の申し込みボタンからお願いします。

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